特設サイト第121回 「なごや街路樹考(その2)」

桜並木(新緑)
新緑の季節となりました。
まだまだ朝晩は上着がないと肌寒い日々ですが、日中は夏日を迎えるなど、半袖でもいいような陽気が続いています。今のところ、真夏日を迎えるほど気温は上がりませんし、週に一度くらいの雨もあり、快適に過ごしています。
この春から自家用車での通勤をやめ、バスや自転車での通勤となり、街路樹など身近な植物の変化を楽しんでいます。
名古屋市のホームページによれば、市は約10万4千本(平成26年4月現在)の街路樹を管理しており、市域における街路樹密度は大都市でトップクラスとなっているそうで、市域における高木の密度は横浜市と1位を競い合っています。樹種は約110種、樹種別本数ではトウカエデ、イチョウ、ハナミズキ、ナンキンハゼが上位を占め、これら4樹種で全体の約50%を占めています。本市の街路樹は、高度経済成長期に大気汚染の緩和や開発による緑の減少を補うために植栽され、都市の緑化に大きく貢献しましたが、その一部は大木化や生育環境の悪化により、市民生活に影響を与えています。そのため、市民生活の安心、安全を確保していくことが緊急的課題となっているとされています。
確かに大きく育ち、根上がりによって歩道が盛り上がり、ベビーカーや車いすの通行が難しくなっている場合や、信号機や標識が見づらい場合もあり、わたしの身の回りでも伐採や植え替えなどが見受けられます。植物の成長とともに、いろいろな課題が出てきますね。

桜並木

ミモザ
桜の季節が終わり、葉桜の緑が目に眩しく、気も晴れやかになりますが、みなさんはいかがでしょうか。また、今はハナミズキやヒトツバタゴ(通称ナンジャモンジャの木)が花盛りとなっており、天気がいいと、青空に花の白やピンクの色と若葉の緑色のコントラストがさらに鮮やかに映ります。

ハナミズキ

ヒトツバタゴ(通称ナンジャモンジャの木)
これから気温も上がってくるでしょうし、ムシムシする梅雨の季節もやってきます。このところ、夏がとても長くなったと感じることが多いのですが、季節の移ろいをしっかりとキャッチし、それぞれを楽しんでいきたいと思います。

藤(あいち健康の森薬草園) (1)

藤(あいち健康の森薬草園) (2)
追伸、梅雨の季節が来る前に、いつもの「梅仕事」をお忘れなく。また、梅雨時の頭痛や体調不良に備えて、五苓散や苓桂朮甘湯の在庫もチェックしておきましょう。
(2025年5月2日)