2023/07/28
生まれついての鉄道愛！
鉄道全路線「完全制覇」の高みをめざす一生“乗り鉄”
理工学部 交通機械工学科 ３年 吉田伊吹（よしだいぶき）さん
小学校４年生のある日、鉄道の路線図をマーカーで塗りつぶしてみた吉田さん。すると、なぜかとても楽しい気分に…。
稀代の鉄道オタクが爆誕した瞬間である。その知識量と情熱にも驚かされる。その一端を披露していただこう。
彼の話を聞けば、誰もが旅に出たくなってしまうだろう。
Qどのように鉄道を楽しんでいるのですか？
A
全国の主要路線はもちろんのこと、小さなローカル線から地下鉄まで、すべての路線に乗ることが目標です。全部で６２９路線あり、始発駅から終着駅まで乗ったのは、２６５路線。少しでも乗ったことのあるのは、５１１路線です。乗車した路線を記録するゲームアプリに記録して、あとは窓から景色を見るのも好きですし、愛用の一眼レフで列車の写真を撮るのも好きです。一生かけて全路線を制覇するつもりです。
Q特に印象に残っている路線や駅はありますか？
A
山陰本線です。始発の京都駅から終着駅の幡生駅（山口県）まで続いているのですが、これまで乗った中では最長の路線なので、１泊２日かけて完全乗車しました。出発前には途中下車する駅を決め、宿泊先を予約しておきました。
駅では「備後落合」です。ここは東西南北のあらゆる方向からいろいろな路線が通過する駅なので、何度も通ったことがあるので愛着を感じています。
Q観光するならオススメはどこですか？
A
観光として景色などを楽しむのであれば、高山本線がおすすめです。寝台特急のサンライズ瀬戸?出雲も独特の情緒があって好きです。熱海のあたりでちょうど日の出を迎えるんです。
あと、駅弁のおすすめは、岡山駅の「いいとこ鶏（どり）」かな？ 値段の割にボリュームがあり、味も気に入っています。
Q鉄道研究会はどんなサークルですか？
A
春?夏には合宿があり、それ以外でも仲間と一緒に鉄道旅に出かけることもあります。今年で創立５１年です。現在の部員は５０名程度。自分もかなり鉄道には詳しいと思っていたけれど、すごい強者の先輩などもいて、刺激になります。同じ鉄道でも興味のある分野が微妙に違います。昔の列車の部品を集めてきちんと動くように再生している人がいたり、鉄道のプラモデルが好きな人がいたり、作品を自慢したり、情報交換しては盛り上がっています。
Qみなさん、やはり交通機械工学科の学生が多いのですか？
A
そうですね、鉄道研究会の部員の多くが交通機械工学科に所属しています。自動車、鉄道、航空宇宙などの分野があるのですが、いまは鉄道車両工学の授業で車両の振動の現象を解析しています。名城大学を選んだのは、もちろんこの学科があったからです。これほど、自分の興味が直結した学びの場と巡り会えたのは、本当にラッキーでした。
Qどんな子供だったのでしょうか？
A
母に聞いたのですが、最初に鉄道に興味を持ったのは２歳ごろのようです。うっすらと、曽祖父と鉄道のおもちゃで遊んだのを覚えています。それからは、動く列車や新幹線を見るのが好きな子になり、車の中から列車を見つけると、友だちと一緒に大喜びしていたみたいです。ただ小学校、中学校と学年が進むに連れ、鉄道好きの友だちが減っていきました（笑）。ところが名城大に来たら、学びも部活も鉄道関連ですから、僕のようなタイプにとってはパラダイスですね。
Q将来はどのような道をめざしていますか？
A
やはり鉄道に関わる仕事がしたいですね。特に、車両の設計、開発には興味があり、その分野の技術職をめざして就活しようと思っています。インターンシップでは、地元の鉄道会社で信号機や路線工事の計画に携わる仕事を体験しました。楽しいです！ 夏休みには、憧れの設計、開発分野でのインターンシップにも参加する予定です。自分でも向いている仕事だと確信しているので、真剣勝負でがんばります。
理工学部 交通機械工学科 ３年 吉田伊吹（よしだいぶき）さん
愛知県出身。幼いころから鉄道に魅せられ、趣味から学びへ、卒業後は仕事へ結びつけるべく、邁進中。切符や写真、乗車した路線の記録などはきちんと整理して保管する慎重派。スマホには鉄道に関するデータがぎっしり詰め込まれている。列車に乗る、写真を撮る、レトロな車両の内装を見るなど、乗り鉄と自称しつつも多角的に鉄道と列車を楽しんでいる。
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