大学概要おくすり教室2022 -学ぼう!薬の正しい使い方-

おくすり110番

●医薬品の適正使用に関する参加型のクイズ形式の授業?体験実験を通じて、地域の方々に医薬品や医療器具(点眼薬、点鼻薬など)の正しい知識を習得してもらい、セルフメディケーションのサポートをする。

●感染症対策や医薬品に関するQ&Aなどを記載したリーフレットやパンフレットを作成し、「くすり教室」を開催しない小学校やその他施設に配布することで感染症対策や医薬品の適正使用の意識を高め、関心を深めてもらう。

「おくすり教室2022」を開催しました

2022/11/05

服薬に必要な水分量に関する実験

名古屋市昭和区の名城大学八事キャンパスにて、大学祭に訪れた方に医薬品や点眼容器などの医療器具の正しい知識を習得してもらい、セルフメディケーションのサポートをすることを目的とした企画「おくすり教室2022」を2022年11月5日(土)に開催しました。

会場では、「オレンジジュースで胃痛をやわらげる『くすり』を飲むとどうなってしまうの?」「『うがいぐすり』でうがいした後に、酸っぱい食品を食べるとどうなってしまうの?」など5つの実験を体験できるブースに加え、適切な手洗い?手指消毒の方法や適切な点眼方法の確認を行うブースを用意しました。

おくすり110番のメンバーは試験管を使ったくすりの色が飲食物で変化する様子の説明や点眼容器を使った正しい目薬の差し方の説明などを来場者に行いました。子どもから高齢者まで幅広い年齢層の方、延べ70名が来場しました。

事前の宣伝を活発に行っていなかったため、集客に不安がありましたが、予想を上回る人数の方が来場されました。来場者からは、「分かりやすい説明と実験の結果から、薬の正しい使い方についてよく理解できました」「目薬と湿布を一緒に保管しない方が良いのは知りませんでした」「今後は点眼後に目頭を押さえるようにしたいです」などの感想を頂くことができました。今回の活動は、地域の方々が薬の適正使用を意識するきっかけになったのではないかと思います。また、おくすり110番のメンバーは知識が少ない方でも理解しやすい言葉や表現の使用を意識することで、さらなるコミュニケーションスキルの向上を図ることができました。

一方で、各ブースにおける所要時間が異なることにより、待ち時間が生じてしまい、円滑な運営が行えなかったという反省点がありました。そのため、来年度はデモ実験の際に各ブースの所要時間の調整を行い、より多くの人に楽しんでもらえるような活動にしていきたいと思います。

適切な点眼方法について説明するおくすり110番のメンバー

手洗いチェックを行う来場者

出前講義を開催しました

2022/11/17

名古屋市立千音寺小学校(体育館)にて、6年生を対象として「くすりの適正使用や身近な乱用?依存性薬物の乱用防止」などを知ってもらう出前講義が2022年11月17日(木)に開催され、その講義の補助としておくすり110番のメンバーが参加しました。

体育館では、126名の児童が7~9名の16グループに分かれて「くすりの適正使用に関わるクイズ形式の講義と5つの体験実験」、「乱用薬物には絶対、手を出さない(薬物乱用と薬物依存)の講義と3つの観察実験」を行いました。
児童は、メンバーの説明を聞きながら、実験器具を使ってくすりの色が飲食物で変化する実験を行い、またメンバーが行う実験を興味深く観察していました。

名古屋市立千音寺小学校での出前講義におけるクイズ形式の講義では、問い掛けに対して積極的に児童が応えてくれました。体験実験では「イソジンの色が消えちゃった!」、「薬物乱用?依存」の観察実験では「発泡スチロールが溶けちゃった!」と歓声があがり、大好評でした。児童は薬の適正使用への関心や薬物乱用の防止の意識が高まったのではないかと思います。メンバーにとっても児童に分かりやすい言葉で説明するスキルを学ぶ機会になり、社会活動のモチベーション向上に繋がったと思いました。

一方で、脳細胞に与えるアルコールの影響に関する観察実験では、卵白がアルコールで白く固まる変化が顕著でなかったため、児童には見えづらかったという反省点がありました。容器やアルコール濃度を変更するなど、実験方法の改良が必要であると思いました。今後も児童が普段から正しい薬の使い方を意識してもらえるように努めていきたいと思います。

お茶と鉄剤との相互作用に関する体験実験をする小学生

アセトン(シンナー)をかけた発泡スチロール(左)と水をかけた発泡スチロール(右)

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ